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2008年04月30日

大学医学部受験、医師国家試験と合格後 −研修制度 (その5)

[中堅医師への負担と今後の課題]

以前の免許取立ての研修医は、夜間や休日などに市中病院へ行って当直のアルバイトをしていたのですが、新制度になってから初期研修中のアルバイトや残業は原則禁止となっています。

このことは卒後3年目以上の医師にその分の負担がかかってくることを意味しています。

また新制度以前のように大学医局に後期研修医が集まらないことから医師不足がおき同様に上の医師に負担がかかってきてしまいました。

要するに医師全体の数が減ってきているわけではなく、3年目以降の研修医がいなくなったわけではありません。研修場所を医局が指定するか研修医自身で選ぶかの違いによって偏りができてしまったということなのです。

このことは研修医が望んで研修を希望するような魅力ある医療機関である条件を整備する必要に迫られていることも示しています。

また、あまりにも研修希望者が多くなれば当然現場での指導者やその医療機関での症例にあたることのできる数が相対的に減ることにもなります。

厚生労働省はこうした事態をふまえ研修医を多く集めている医療機関に定員削減を要請するなどの方法でバランスをとるための調整を図る方向で動いているようです。

こうしたバランスをとるための制度の整備ということになると、本来どの医療機関がどのくらいの人数の研修医を育てられるのかという実態の把握やそれに合わせてどのように具体的に研修医の配分をするのかなどということがこれからの課題になってくるようです。

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ニックネーム けんきち at 21:35| Comment(38) | 医師国家試験と研修制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月22日

大学医学部受験、医師国家試験と合格後 −研修制度 (その4)

[研修する医療機関]

新制度に移行して以来、過去には研修医を受け入れていなかった一般の市中病院も受け入れるようになりました。結果、研修希望者数にたいして研修受け入れ側定員数のほうが大幅に上回るという状態になり、研修受け入れ側からすれば定員割れという状況の病院がかなりの数にのぼるということになります。

また研修希望者は指定されたどこの医療機関にも応募することができるようになっています。
このことは人気のある一部の医療機関に研修希望者が集中することを意味しています。

そこで研修希望者に人気のある医療機関とはどういうところか、ということになるのですが、これは研修希望者のニーズにマッチした医療機関ということがポイントになります。
すなわちはやく一人前の医者になりたいと希望する研修医にとってよく学べるところというのは数多くの症例にあたることができ、良い先輩の指導がうけられるところです。

となってくると特殊な症例を多く扱う傾向のある大学病院よりも一般的な症例の多い市中病院のほうが研修医にとっては適していると考えられ研修医の多くが市中病院に応募することになります。

また大学病院の場合、研究機関という性質から研究のために必要な仕事もあります、そしてこれらは診療以外の仕事です。すなわち多くの症例にあたって経験を積むということとは直接関係のないことが多くあるということです。

したがってますます市中病院に研修希望者が増え、一方で特に地方の大学病院へは希望者が少なくなります。そこで地方の大学医局は市中病院へ派遣していた医者を引き揚げざるをえなくなりました。

つまり最近の「医師不足」は医師の総数自体が減ったための人手不足ではなく大学医局での医師不足がおきていることによるものなのです。

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2008年04月12日

大学医学部受験、医師国家試験と合格後 −研修制度 (その3)

ますます拍車がかかる難関の医学部試験に無事入学し、6年後これまた以前にくらべてずっと出題範囲の広がった国家試験にも合格しました。

さて試験に合格しただけで医師としてやっていけるわけでは勿論ありません。
国家試験にパスした免許とりたてのお医者さんはこれからどうやって一人前といわれるようになってゆくのでしょうか。

一方でいま、地方を中心に医師不足が話題になっています。
これはどういうことなのでしょうか。

お医者さんの研修制度(臨床研修制度)を説明しながらこのことをみてみたいと思います。

この大学卒業後の臨床研修制度は2004年度から始まった比較的新しい制度です。

[研修制度]

勿論、免許取立てでも独り立ちできるわけではありません、いきなりひとりでは患者も怖くてかないませんし、お医者さん本人も不安でしょう。

そこで5年間の研修制度があります。大学卒業後スーパーローテートといわれる初期臨床研修2年間、これは公的制度で義務付けされています、そして後期臨床研修3年間、トレーニングを受けるのが一般的とされています。
この期間中は「レジデント」、いわゆる「研修医」とよばれます。

医者が育つのには10年かかるといわるそうですが、この研修がすんでようやく一人前の医者になるといわれ、大学で6年、これらの研修で5年、合計11年かかるわけですね。

さて、このような研修制度と医師不足がどのように関係してくるのでしょうか?


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ニックネーム けんきち at 07:36| Comment(0) | 医師国家試験と研修制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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